SUZUKI イントルーダーC400 修理

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SUZUKI イントルーダークラシックの修理のご依頼です。

走行中、しばらくするとエンジンの左側面付近にガソリンが垂れてしまうという症状です。

燃料タンクが覆いかぶさっていてそのままではガソリン漏れを起こしている箇所の特定が難しいので、車輌をお預かりしてまずはタンクを下ろしてみるところから作業開始です。

 

まずはタンクを単体でチェックです!

古くて状態の悪いタンクは錆で穴が空いてしまったりすることも稀にありますが、内部の状態は見える範囲では悪くありません。

タンクの裏側にもガソリン漏れの形跡はありません。 最も怪しいフューエルコック周辺も特に問題無さそうです。

 

ガソリンを点滴状態で送りエンジンを始動させてしばらく様子を見ていると・・・

ガソリン滲みを起こしているホースを確認しました!

燃料ポンプ→キャブレター間の燃料ホースが劣化してガソリン漏れを起こしてしまっていたようです・・・

Kawasakiでも燃料ポンプを搭載しているキャブレター車は過去に存在しました(ZZR、エリミネーター250V等)

重力でガソリンが上から下へ流れているだけの通常のキャブレター車とは違い、燃料ポンプ車は常にガソリンにそれなりの圧力をかけてキャブレターへ流しています。

なので燃料ホースのゴムの劣化は場合によっては激しいガソリン漏れを引き起こす可能性があるので非常に危険です!(過去に車輌火災になってしまったケースもあるそうです・・・)

製造から年月の経っているバイクの燃料ホースの管理には常に気を配っておく必要があります!(Kawasakiからも燃料ポンプ搭載車は定期的な燃料ホース交換の指示が出ています)

 

シート下のバッテリーケース等を外し燃料ポンプからキャブレターへ向かう該当の燃料ホースを交換しました!

 

エンジンを始動しガソリン漏れが止まった事を確認して作業終了となりました!

しかし、イントルーダークラシックは大きくて迫力があります・・・(笑)