ZZR1400 修理

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2021年最初の整備ブログとなります!

といってもまだまだ去年の作業車の紹介となりますが・・・(汗)

本年もしっかりと整備に取り組んでいきたいと思っておりますのでどうぞよろしくお願い致します!

さて、ZZR1400を修理でお預かりしました!

 

まずはガソリンタンクのキャップ周りの整備(修理?)です。

タンクキャップ部のゴムシールが逆さまで組まれております・・・(汗)

キャップ周りにはどうしても外部より浸入してしまう雨水等や内部より溢れたガソリンを適切に処理出来るようドレン通路が設けられています。

逆さまに取り付けられたゴムシールによってむしろドレン穴に蓋をされてしまっているような状態となっておりました(汗)

ドレン通路が塞がれてしまうとやがて行き場がなくなった水分が燃料タンク内に侵入してしまいエンジン不具合やタンク内の錆の発生の原因となってしまいます。

 

燃料ポンプも外しタンク底部の状態をチェックします。

幸い、著しい水の混入や錆の発生は見受けられなかったので一安心です(汗)

タンクのチェックついでに故障して表示のおかしくなっていた燃料ゲージセンサーを新品交換しました(メーター内の表示が踊ってしまっていました・・・)

 

せっかく燃料タンクを下ろしたついでにフレーム上部のカバーを開けて内部をチェックします!

案の定ウェルナットの残骸が転がっていました!(しかもひとつだけではありませんでした・・・)

タンクカバーやサイドカバーを共締めしているボルトのひとつは写真赤丸部分の大きめのウェルナットが受け側になっています。

これはフレームの穴にはめられているので、経年劣化やボルトの締め過ぎでウェルナットのゴムが破損し内部に落ち込んでしまうとそれはもうスロットルボディの直上となります!

万一その残骸がエンジン内に吸い込まれた場合、最悪はエンジンに重大なダメージを与えてしまう危険性があります・・・(汗)

今回はそのような事態になる前に発見出来て何よりでした。

 

スロットルボディの簡易洗浄もしてカバーを閉めます。

 

続いて配線やホース類の取り回しがかなりメチャメチャとなっていたエンジンヘッドカバー周りをチェックしていきます!

サービスマニュアルの取り回し図を参考にしながら問題のない取り回しへと修正します。外観の見た目もスッキリです!

本来このエンジンにはヘッドカバー部を覆うゴムカバーがあるのですが、取り付け方が間違っている&経年劣化でゴムがボロボロでしたのでオーナー様にもご相談の上、今回は一旦カバーごと除去して様子を見ることになりました。

カバーだけで1万円もする上、その取り付けにはスロットルボディの脱着等が必要となるのでそれなりの工賃もかかり、結構良いお値段の修理となってしまいますので・・・(汗)

 

最後に冷却水漏れの修理をします!

ラジエター右下の細めのホース取り付け部より水漏れが発生していました。

エンジンから冷却水を抜き該当部のホースを外し、パイプの座面を修正しつつ液体ガスケットを塗布し、バンドをしっかり締め付けて一晩ガスケットを乾かします!

新しい冷却水を注入しエア抜き、試運転をして問題ないことを確認し今回の作業は終了となりました!

ご依頼ありがとうございました!