地球温暖化(気候変動)の影響なのか?ここ数年の日本の夏の日中はもはやバイクに乗るのが危険な程の猛暑日が続きますね・・・(汗)
そんな暑さにも負けずに日々整備を進めております!
走行距離10万km超えのZZR1400、リアブレーキディスクの交換作業中です。
消耗の進んだディスクはキャリパーを外すのが一苦労です・・・
ディスク先端が見事に段のようになっておりブレーキパッドが引っかかってしまいます。
新品のディスクを取り付けリフレッシュです!
ブレーキパッドも同時に新品交換し最高の状態となりました!
ディスクの新品交換時はパッドも同時交換が望ましくオススメしております!
フロントフォークインナーパイプの擦れ跡もなかなかの状態です・・・ 走行距離を考えれば不思議ではありませんが・・・
修理は高額となりますし現状オイル漏れを起こしている訳でもないので様子見とします。
続いてはKYMCO TerselySをメンテナンスしていきます!
マフラーやリアサスペンション等を外しリアタイヤを交換します!
リアブレーキパッドの交換も同時に行います!
キャリパーを清掃、グリスアップして新品のパッドを取り付けます。
スクーターのリアブレーキパッド交換はタイヤ交換と同じくマフラー等が作業の妨げになる場合も多く、同時に作業させていただく事で手間を一度にまとめられ、重複する分の工賃がお得になります!
当店ではブレーキパッド交換の際は基本的にマスターシリンダー側の蓋も開け、ブレーキフルードの量・状態のチェックとダイヤフラムの点検・清掃を行います!
スクーターはマスターシリンダーがハンドルカウル内に隠れている設計の車輌も多いので蓋を開けるまでに一手間かかってしまうのですが・・・(汗)
また普段の足にしている等、定期的な点検整備を受けていない車輌はブレーキパッド交換と同時にフルード交換も行っておけば交換忘れも無くなるので個人的にはオススメです!
最後はZX-25R、当店で新車販売させていただき約27,000km程走られている車輌ですがエンジン不調(FIエラー無し・特に冷間時)の症状でお預かりしました。
これまでのメンテナンス記録等はしっかりと残っておりますので今回の不調の原因の可能性がある箇所を大まかに絞りつつ探っていきます。
色々とチェックしてみましたが特に原因となりそうな箇所を見つける事が出来ません・・・
そこでバルブクリアランスの測定をしてみる事にしました。
測定結果は・・・
全てのバルブで基準値を超える数値となっていました・・・
今回のエンジン不調を引き起こしているとしても不思議ではない狂いです。
ようやく原因の可能性の高い異常を見つける事が出来ました! 早速調整作業を進めます!
ZX-25Rのバルブクリアランス調整機構はシムタイプとなっておりますので調整=交換する為にはカムシャフトを外す必要があります。
取り外したシムの厚みを測定・記録し、狙ったバルブクリアランスの数値にする為に必要なシムの厚みを計算します。
シムの入れ替えが完了したので元通りにカムシャフトを組み付け、再びバルブクリアランスの測定をして基準値内に調整が出来ているか確認します!
シリンダーヘッドカバーを組み付け作業完了です。
エンジンの不調はすっかり解消され絶好調となりました!
これで一安心です・・・
ZX-25Rはまだニューモデルとして発売されてからそれほど月日が経っていませんので距離を走られている車輌も少なめかと思いますが、今後どのような不具合の可能性があるのか、これからも勉強していきたいですね!