W650 アフターファイヤ異常

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W650のアフターファイヤ異常症状の修理です。

車検対応の社外マフラーに交換されている車輌ですが、それまでは問題無かったのがここ最近でアクセルオフ時に激しいアフターファイヤ(マフラーからの破裂音)が起きてしまうようになったとの不具合です。

オーナー様ご自身でキャブレターのパイロットスクリューを色々と調整してみたそうですが症状の改善は無かったようです。

実車をチェックすると確かに4000rpm以上の空ぶかしでもかなり大きな破裂音が発生してしまいます・・・

アフターファイヤ自体はノーマルマフラーでも発生している現象で(消音されて目立たないだけ)、社外マフラーに交換するとその音が比較的目立つようになり中には気にされる方もいらっしゃいますが、ある程度は仕方のない症状ではあります・・・

しかしこの車輌のアフターファイヤはちょっと見過ごせないレベルの破裂音ですので何らかの不具合の可能性が高そうです・・・

お預かりして早速チェックしていきます!

 

シリンダーヘッド上のエアサクションバルブのホースの差し込み部に大きな亀裂を発見しました。

一見ホースはきちんと差し込まれていますが亀裂で中が見えています・・・

エアサクション(2次エア)は排気ガスに空気を送り込み未燃焼ガスを再燃焼させるシステムで負圧バルブを使って空気量を適切にコントロールしていますが、そのバルブより先のホースのエンジン差し込み部に大穴が開いてしまったことによって空気量の制御が全く出来ていない状態でした。

 

新品のホースを取り付けます!

再びエンジンを試運転してみると・・・

空ぶかしでも発生してしまっていたアフターファイヤはすっかり収まってくれました!

フューエルコックに入るゴムホースにも多少の劣化が見受けられましたのでこちらは今後の課題となりそうです。

 

メーターの照明球(バックライト)が球切れしていたので追加で交換のご依頼をいただきました!

W650のメーター照明球はスピード、タコにそれぞれに1つずつ設置されています。

今回球切れを起こしていたのは片側の1つでしたがメーターを分解するついでに予防として2つとも新品の電球に交換させていただきました(工賃は変わりませんので)

元通りに組み付けて今回の修理作業は完了となりました!

ありがとうございました。