KYMCO レーシングキング180i 修理

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当店でオイル交換等の整備をさせていただいているY様のKYMCO レーシングキング180iの修理です。

エンジン始動後しばらくの間、駆動系ケース付近から金属的な異音がしてしまうという症状です・・・

早速駆動系ケースのカバーを外し内部をチェックしていきます!

 

プーリー側のフィンに一周ぐるっと傷が入っています・・・

 

駆動系カバーの裏側をチェックすると・・・

プレートを止めているボルトの1本の頭がキラキラに磨かれています・・・

どうやらこのボルトが緩んできてしまいプーリー側のフィンに触れて金属音が出てしまっていたようです。

触る程度で済みそれ以上の大事に至らなくて何よりでした(汗)

 

異音の原因は幸いすぐに発見出来たので、せっかく車輌をお預かりしたついでに各消耗部品もこのタイミングで点検・交換していきます!

まずはかなりの汚れ具合のエアクリーナーエレメントを交換します。

少なくとも~20,000km程度で交換しておきたいところです。

 

駆動系ケースカバーの裏にあるフィルターも交換しておきます。

 

スパークプラグは最新のMotoDXプラグをチョイスさせていただきました!

もともとイリジウムプラグが装着されていましたが、更なる高性能・長寿命が期待出来ます!

 

続いて以前からの課題だったリアシャフトからのギアオイル漏れも今回修理することとなりました!

リアシャフト周りをフリーにするために駆動系側・リアタイヤ側と左右から分解を進めていきます!

 

ギアケースを外し内側についている問題のオイルシールを外します。

 

3種類あるファイナルギアのベアリングの内、一番小さい真ん中のベアリングの動きが少し悪くなっていたのでこの機会に交換しておきます。

 

対になるギアケース側のベアリングも交換します。

 

新品のオイルシールを組み込みます!

ギアケース側のオイルシールも合わせて新品に交換します。

 

ドライブベルト、ウエイトローラー等の駆動系の基本的な消耗部品も新品交換しリフレッシュです!

リアホイールやマフラーを組み付け、ギアオイルを入れて各部点検し今回の作業は終了となりました!

通常はメンテナンスフリーに近いノリのスクーターの駆動系周りですが、やはり定期的な点検・整備は必要だなと感じる修理でした。