以前に燃料タンク周り等の整備をさせていただいたY様のZZR1400、車検整備のご依頼もいただき車輌をお預かりしました!
早速外装類を外し各部点検・整備を進めていきますが最後に予定外のトラブルが出てきてしまいました・・・
右側フロントフォークからのオイル漏れがまさに始まってしまった様子でしたが、インナーパイプの車体前方側にかなりの表面の消耗が見受けられます。
フロントフェンダーが覆いかぶさっているのでパッと見ではなかなか見えにくい部分なのですが、オイル漏れこそ起きていませんが左側フォークも同じような状態となっておりました。
それなりの走行距離を走ったZZR1400でこのようにストロークの痕跡がついている車輌は見たことがありますが、オイル漏れを引き起こすほどの摩耗となってしまっているのは初めて見ました・・・
さすがヘビー級のZZR1400といったところでしょうか・・・(汗)
新品のインナーパイプと並べてみると違いは一目瞭然です。
基本的にインナーパイプがこのようにすり減ってしまったり錆等の腐食により表面が著しく荒れてしまった場合、新品交換か表面の修正・再処理をする等の大掛かりな修理が必要となってしまいます・・・
倒立タイプのフロントフォークのインナーパイプ側はアクスルホルダーの土台や下部アジャスター付きですのでかなりのお値段となっております(汗)
10万km超という走行距離で考えるとフロントフォークのインナーパイプすらも、消耗品のひとつとなってしまうのですね・・・