Ｎ君の通勤快速Ｄトラッカー１２５、日々の通勤等により走行距離は６５，０００ｋｍ近くとなりエンジン腰上のオーバーホール作業を行うこととなりました！
きっかけは前回のオイル交換作業の際にオイル排出量が極端に少ない事が判明した為です（エンジン内部の各部の摩耗・消耗等によりエンジンオイルがシリンダー内に侵入してしまいガソリンと共に燃焼してしまっている）
やはり定期的なオイル交換はこういった異常の早期発見にも繋がりますので大事だなと改めて思った次第です！
仮にオイル消費の発見が遅れていたらオイル量の極端に少ない状態でのエンジン運転となってしまい、内部に致命的なダメージを負った可能性もあります・・・（汗）
早速エンジン腰上を分解していきます！
内部は走行距離なりの状態かなといった具合です・・・ カーボンの堆積がそれなりにあります。
シリンダーヘッド側も分解し各部チェックを進めていきます！
インテーク側、エキゾースト側の各バルブも新品交換となります。
新品のピストン、ピストンピン、ピストンリングを組み付けます。
クランクケース側の座面も清掃ししっかり整えます。
シリンダーヘッド側も時間をかけて丁寧に清掃、バルブシートを整え新品バルブで擦り合わせ作業を行います。
バルブの密着具合もしっかりと確認してヘッドの清掃作業を完了とします。
カムシャフトを組み込みます。
シリンダーヘッド側も完成しましたのでいよいよ組み立て作業に入ります！
シリンダー、シリンダーヘッドを締め付けタイミングを合わせカムスプロケットにチェーンをかけます。
最後に吸気側・排気側共にバルブクリアランスを調整しエンジン側の作業はほぼ終了です！
この機会にインシュレーター等のゴム部品も新品交換としておきます。
せっかくエンジンを直してもこのような細かい部分が原因となり不具合を起こしてしまう可能性があります・・・
バイク（機械）は消耗品の集まりですね・・・
スロットルボディも内部を洗浄し元通りに組み付け腰上オーバーホール作業完了です！
先日またオイル交換に来店してくれましたが、もちろんですがしっかりした量のオイルが排出され、リフレッシュしたエンジンも元気に動いているようで何よりでした！
もう７万ｋｍも目前ですがまだまだ日々の通勤で活躍してくれそうですね！