2024年最初の整備ブログとなります!
本年もどうぞよろしくお願い致します!
さて、前回に引き続き過去の作業の様子をダイジェストでご紹介していきます!
スーパースポーツ系バイクの整備が続きました。
最近のスーパースポーツ車の冷却水交換はアッパーカウルまで脱着が必要なことが多いです・・・
ホースやリザーバータンクも取り外し、丸洗いして新しい冷却水を注入します。
エアクリーナーボックスを取り外しスパークプラグの交換を行います。
NGKのMOTO DXプラグを装着します!
通常のイリジウムプラグを超える性能を持つNGK最高級プラグです!
続いてはZX-6R、こちらはフロントフォークもオーバーホールしていきます!
分解・洗浄・乾燥を行い部品交換をしつつ組み立てていきます。
不思議とフロントフォークの作業が続きます・・・
倒立フォークは各種特殊工具を使用し頑張って分解していきます。
分解、洗浄が完了しました。
またまた倒立フロントフォークの分解です。
こちらは相当頑張って有り合わせの物を使って分解を行っています・・・(笑)
最近のフロントフォークはどんどん高性能になっていく一方で内部の構造が車種によってまるで違っているので、その度に専用の工具が必要になってしまいます・・・(汗)
最新の超高性能フロントフォークに至ってはもはやサスペンション製造メーカーでないと分解・組み立てを行えない(バイク屋等での分解整備は前提となっていない)という話すら聞いたことがあります・・・(汗)
何とか無事に分解が完了しました。
フロントフォークだけでなくリアサスペンションの作業ももちろん行っています!
現行Z250にYSS製のサスペンションを装着です!
続いて現行のひとつ前の型のNinja400、タンクキャップの交換作業です。
タンクキャップの開け閉め(特に閉める際)の動きが非常に渋くなってしまっている場合、多くはキャップやキーシリンダー周りの油切れであることが多いのですが・・・
今回はキャップのヒンジ部分が変形してしまいタンクキャップ外周と接触しています・・・
新品のタンクキャップを取り寄せましたが部品番号も変更となりヒンジ部分の作りも変わっています。
キーシリンダーを移植するために分解し新しいキャップ側に組み込みます!
今回最後にご紹介するのはKYMCO SUPER9の冷却系統周りの修理です。
走行中、白煙と共に冷却水を噴いてしまったというSUPER9・・・
まずはメットイン等を取り外しエンジン上部の状況を確認すると冷却水のホースが溶け落ちていました・・・
ホースもとても正規の物ではなさそうなビニールホースが付いていますね・・・
続いてホースが溶け落ちるほど冷却水の温度が上がってしまった原因を探っていきます。
どうやらSUPER9のウォーターポンプ周りはこの車種のウィークポイントとしてあるあるなようで・・・
内部のベアリングも破損し粉々になっております・・・
取り寄せた新品部品と古い部品を見比べてみます(発売からもうそれなりに時間の経過した車種ですが現時点ではまだ部品供給はありました。KYMCOさん親切ですね!)
今回破損していたベアリングだけでなくエンジンからの動力をウォーターポンプのインペラに伝えている六角形のシャフト、それを受けているナットもすっかり角が丸く摩耗してしまっております・・・
この部品が完全に摩耗して空回りするようになってしまい冷却水の循環が出来なくなるトラブルも起きるようです。
エンジン側に新品のナットを組み付けます。
新品シャフトとの噛み合わせもバッチリです!
ウォーターポンプ側もベアリング、メカニカルシール、インペラ等新品交換しリフレッシュしました!
破けたホースも正規の新品ホースに交換しひとまずは作業完了です!
年式、走行距離、パーツ供給等を考えると本当は故障個所だけではなく冷却系統全体的な整備を行いたい状態だったのですが・・・
オーナー様とも相談の上、それなりの予算がかかってしまう事もあり今回は見送りとなりました。
他店で少し前に購入された中古車輌のようですが、さすがにもう新車からかなりの時間の経ってしまったモデルですのでこれからのコンディション維持にはかなりの苦労もありそうですね・・・(汗)